デジタル全方位メガネを作ってみた

Yusuke Sato
2008年11月11日

「逆さメガネ」という、かけると視覚が上下反転したり左右反転したりするメガネがあります。

心理学の実験とかで使われるものだそうで、
何日もかけていると脳が適応して普通に生活できるようになり、
それから外すと少しの間普通の世界が反転して感じられるそうです。
逆さメガネ体験記

そしてこの逆さメガネを、USBカメラとヘッドマウントディスプレイを使ってデジタルで作成されている方がいます。
ディジタル逆さメガネとその仲間たち

上下反転、左右反転に加え、デジタルならではの色反転や時間反転(!)などの面白いメガネを作られています。

そこで一つアイディアが浮かびました。

「全方位カメラを使ったら面白いのでは」


大学でサッカーロボットに使っている全方位ミラーです。
ミラーが半球状になっているため、カメラを向けると周囲360度が見渡せる映像が得られます。


こんなかんじ。

これで作った逆さメガネならぬ全方位メガネをかけ、
脳が全方位画像に適応すれば360度同時に見渡せる新人類に・・・!

というわけで以下、材料。
・全方位ミラー
・USBカメラ
・ヘッドマウントディスプレイ

作り方
・ヘルメットに全方位ミラーとUSBカメラを固定
・ヘッドマウントディスプレイをかけ、ヘルメットをかぶる

かけてみると

完全に不審者。

ちゃんと全方位見渡すことが出来ました。

見える画像はこんな感じ。

なかなか面白い。
周囲の様子が全て見えるというのはとても不思議な感覚。
ただやっぱり視覚が全方位になったというよりは、
全方位カメラの映像を見ているという感覚が強いです。
ずっとかけつづけると普通に「周囲を見ている」感覚になるんだろうか・・・。

PCやケーブルが邪魔なのと画像が荒くて目が疲れるため
脳が慣れるまでかけ続けるのは無理でした。

※おまけ
大学祭で展示したところ子どもたち(や一部の大人たち)に大人気でした。
Hibikino-Musashiブログ ひびきの祭2日目
画像は大人がかけているところしかないですが・・・

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